2020年からパスポートデザインが一新
ビザなしで渡航できる国・地域の数が世界No.1であるために「世界最強旅券」と謳われる日本のパスポート。
そんな日本のパスポートのデザインが、今年一新された。2006年にICチップが導入されて以降のデザイン更新だそうだ。偽造防止対策のためにICチップの刷新も行われているそうだが、やはり注目すべきはそのデザインだろう。葛飾北斎の「富嶽三十六景」が査証ページにあしらわれている。また、見開きごとに異なる絵柄がカラー印刷されている。偽造対策の意味合いもあるそうだが、初めて芸術作品が採用されたということもあり、まさに日本感に溢れたパスポートに生まれ変わった。
ちなみに外務省の2020年旅券のポスターがこちら。「北斎旅券」と銘打ち、今回のデザイン更新に力が入っていることが伺える。
採用された「富嶽三十六景」の作品たち
葛飾北斎の「富嶽三十六景」から、下記の24作品がパスポートの査証ページに採用された。これまでは渡航した国のスタンプで査証ページが埋まっていくことに愉しみを感じていた筆者。同じくスタンプ集めに勤しんでいた方もいると思われる。スタンプレス化も流れに少し寂しさを感じていたこの頃だったが、このパスポートであればスタンプなしでもふと眺めてしまいそうだ。
実際に採用される作品は下記の通り。
「北斎旅券」に更新できる条件
ただ、新デザイン旅券にしたいからといって誰もがすぐに更新できる訳ではない。パスポート更新できるのは下記の条件に当てはまる人に限られる。
- パスポートの新規申請者
- パスポートの残存有効期限が1年未満となった
- パスポートの査証欄が少なくなった
- パスポートを損傷した
- パスポートの氏名・本籍の都道府県名が変更になった
残念ながら私の場合は一昨年にパスポートの更新を行ったため、「北斎旅券」の入手はまだまだ先になりそうだ。すでに「北斎旅券」を入手した人、直近で更新できる人が羨ましい。次の更新時期が来るまでは今のパスポートで、再び渡航国のスタンプが増やせる日が来ることを心待ちにしておこう。