先行き不透明な中での旅行計画
コロナの先行きが見通せない状況のなか、いつから旅行に行くべきか判断が難しい。緊急事態宣言が解除されてGoToキャンペーンが7月22日からいよいよ始まることもあり、国内旅行は個人の判断となるのだろう。一方、海外旅行は各国の入国規制状況もありさらに見通しが立たない。
そんな中、JALが一部運賃を対象に変更・払い戻し手数料の無料措置を発表している。今年の旅行を迷われている方は、参考にしてみてはいかがだろうか。
[追記] ANAも予約変更時の取消・払戻手数料が無料になる「あんしん変更キャンペーン」を開始し、キャンペーン期間を1月31日まで延長した。
国内線の変更・払戻ルール
まずは国内線から。コロナによる特別措置を実施しているJALの国内線航空券の変更・払い戻しルールと、参考までにANAの措置を比較してみる。
JALの国内線航空券
コロナで先行きの見通しが立たない状況を踏まえ、JALでは国内線の一部運賃の取り消し手数料を無料としている。これにより、払い戻し手数料の440円を負担するだけでキャンセルが可能となる。対象となる運賃は下記の通りだ。
対象のお客さま
1) 2020年7月4日~10月24日搭乗分の対象運賃を、2020年7月3日9:30~10月23日までに新規でご購入いただいたお客さま
2) 2020年10月25日~2021年3月27日搭乗分の対象運賃を、2020年9月7日9:30~2021年1月31日までに新規でご購入いただいたお客さま
対象路線
JALグループ国内線全路線
対象運賃
ウルトラ先得、スーパー先得、先得割引タイプA・B、特便割引1・3・7・21、乗継割引7・28
期間中に取り消した際の取消・払戻手数料
運賃 | 購入後〜出発の55日前 | 出発の54日前〜便出発前 |
---|---|---|
先得割引 | 440円 | 440円 |
特便割引 | 440円 | 440円 |
乗継割引7 | 1件(2枚1組につき) 440円 |
1件(2枚1組につき) 440円 |
乗継割引28 | 1件(2枚1組につき) 440円 |
1件(2枚1組につき) 440円 |
便の出発前まで取り消し手数料が無料となるため、この状況下でも、より気軽に航空券を押さえておくことができる。
ANAの国内線航空券
ANAの国内線航空券の変更・払い戻しの特別対応は2020年6月30日をもって終了した。これから購入する航空券は通常の変更・払い戻しルールが適用される。
新型コロナ影響による航空券のキャンセル・変更や払い戻し対応 | ANA
[追記] 「あんしん変更キャンペーン」が開始され、2020年7月1日〜1月31日搭乗分の対象運賃を新規で購入すると、最大355日先の便への変更に伴う手数料(取消手数料・払戻手数料)が無料となる。詳細は下記のリンクを参照していただきたい。
好評につき期間延長!あんしん変更キャンペーン 予約変更がさらに柔軟に!変更に関わる全ての手数料が無料! | ANA
国際線の変更・払戻ルール
続いて国際線の変更・払い戻しルールを比較する。
JALの国際線航空券
JALの国際線は変更手数料無料の措置を実施している。2020年7月31日2021年3月31日(水)までは何度でも変更が可能で、それ以降は一度までは変更手数料無料で変更可能だ。対象運賃などの詳細は下記の通り。
対象運賃・対象期間
以下の条件に当てはまる国際線運賃すべて(Standard、Saver、Special、Special Saver)
- 対象期間:2020年6月11日(木)~2020年7月31日2021年3月31日(水)発券分
- ご予約可能期間:ご予約日から360日先の出発分まで
- 日本発ニューカレドニア行き・インドネシア発日本行きは除く
購入後の予約変更例
予約例 | 第一区間 | 第二区間 |
---|---|---|
東京-ロサンゼルス JL062 |
ロサンゼルス-東京 JL061 |
変更時期 | 変更区間 | |
---|---|---|
第一区間 | 第二区間 | |
〜2020年7月31日まで | 変更手数料無料で変更可(回数制限なし) | 変更手数料無料で変更可(回数制限なし) |
2020年 8月1日以降 | 1回目の変更: 変更手数料無料で変更可 |
変更手数料無料で変更可(回数制限なし) |
2回目の変更: 1回目のご予約変更後の運賃規則に準ずる |
とりあえず年末の航空券を押さえておき、状況に応じて先延ばしにするなどのフレキシブルな対応が可能になる。
ANAの国際線航空券
2020年7月9日までに発券された航空券に対して、下記のルールが適用される。
航空券の払い戻し
対象航空券 | 以下の条件に当てはまる航空券番号が205で始まる航空券 |
---|---|
発券日 | 2020年7月9日発券分まで |
搭乗日 | 2020年2月26日から2020年9月30日搭乗分まで |
搭乗日の変更
対象航空券 | 以下の条件に当てはまる航空券番号が205で始まる航空券 |
---|---|
発券日 | 2020年7月9日発券分まで |
搭乗日 | 2020年2月26日から2020年9月30日搭乗分まで |
残念ながら現時点では、これから購入する航空券に払戻・変更の特別ルールは適用されない。
新型コロナ影響による航空券のキャンセル・変更や払い戻し対応 | ANA
いま航空券を購入するならJAL一択
航空会社にこだわりがなければ、今年の旅行をとりあえず押さえておくとすればJAL一択だろう。海外では中国東方航空が乗り放題チケットを約5万円(3322元)で大放出するなど、客足を取り戻すための様々な試みが実施されている。そこまでの大盤振る舞いではないが、JALの措置は先行き不透明な不安を緩和してくれる現実的な措置だろう。
今後の状況次第では、ANAも取消・変更ルールの緩和を実施する可能性もある。最新の情報は各社ホームページを参照していただきたい。