条件達成で年会費永年無料になるゴールドカード
年会費無料で維持可能なゴールドカードが存在する。年会費無料の特典を享受するには年間利用額などの条件をクリアすることが必要となるが、条件達成時のメリットは大きい。
年会費無料で維持可能なゴールドカードの中でも、使い勝手の秀でた三井住友ゴールドNLとエポスゴールドをご紹介したい。無料でゴールドカードのステータスと多彩なゴールド特典を享受できるため、初めてのゴールドカードとしても使いやすい。
両方のカードを保有している筆者から見た、それぞれのメリットをお伝えする。それでは徹底比較してみよう。
年会費永年無料の達成条件比較
まずは年会費無料となる条件を比較したい。
三井住友ゴールドNL | エポスゴールド | ||
---|---|---|---|
初年度 | 通常入会 | 5,500円 | 5,000円 |
インビテーション | - | 永年無料 | |
ファミリーゴールド | - | 永年無料 | |
2年目以降 | 年間利用額100万円以上で永年無料 | 年間利用額50万円以上で永年無料 |
通常入会
年会費は三井住友ゴールドNLが5,500円、エポスゴールドが5,000円だ。通常の三井住友カードゴールドやJCBゴールドカードの年会費が1万円であることを考えると、安価な部類に入る。時期によっては初年度年会費無料キャンペーンを実施していることもあるので、キャンペーンを狙って入会するのもアリだ。
インビテーション
エポスゴールドカードはインビテーションを受け取って入会した場合、無条件で年会費が永年無料となる。そのため、年会費無料のエポスカードで利用実績を積み、ゴールドのインビテーションを待つという入会方法も考えられる。
一方の三井住友ゴールドNLはインビテーションの存在が公言されていない。三井住友カードNLの利用者にインビテーションが届いたという口コミもあるが、その真偽は不明だ。三井住友NLの場合はインビテーションを待つよりもゴールドカードで入会し、年会費無料条件達成を狙うのが良いだろう。
エポスファミリーゴールド
エポスにはゴールド・プラチナカード会員の家族からの紹介で入会した場合、年会費無料で維持できる「エポスファミリーゴールド」という制度がある。家族にエポスゴールドホルダーがいれば、この制度を利用しない手はない。
年間利用額
いずれのカードも基準以上の年間利用額を達成すれば、翌年度以降の年会費が永年無料となる。基準額は三井住友ゴールドNLが100万円、エポスゴールドが50万円と設定されている。
エポスであれば月に平均42,000円カード利用すれば達成できる金額で、支払いを1枚のカードに集約すれば十分狙える条件ではないだろうか。
基本情報比較
次に基本情報で比較してみたい。
三井住友ゴールドNL | エポスゴールド | |
---|---|---|
対象 | 安定継続収入のある満20歳以上 | 安定継続収入のある満20歳以上 |
年会費 | 5,500円(税込) | 5,000円(税込) |
家族会員 | 無料 | 無料(紹介制) |
利用可能枠 | ~200万円 | ~300万円 |
旅行傷害保険 | 最高2,000万円 | 最高1,000万円 |
ショッピング保証 | 年間300万円まで | オプション(1,000円) |
通常ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% |
ポイント有効期限 | 3年間 | 無期限 |
空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ・ホノルル | 国内主要空港+ハワイ・ホノルル、韓国・仁川 |
ゴールドデスク | 〇 | 〇 |
ゴールド特典 | 〇 | ○ |
ポイントはショッピング保険
多少の優劣はあるが、一般的なゴールドカードとして十分な内容といって良いだろう。1点だけ特筆するとすれば、三井住友ゴールドNLのみショッピング保証が無料付帯しているという点だ。
ショッピング保証とは、クレジット決済した商品が壊れたり、盗まれたりしたときの保険サービス。三井住友ゴールドNLの場合は、1事故につき自己負担額3,000円で年間最大300万円までの保証を受けることができる。
例えば海外で購入したバッグが購入後すぐに壊れてしまった場合、日本国内では返品交換保証を受けられない場合がある。そんな時でも、ショッピング保証付帯カードであれば、少額の自己負担で交換あるいは修理代金を保証してもらえる。商品の盗難時ももちろん安心。付帯していて損はない特典だろう。
三井住友ゴールドNLのメリット
ステータス性
条件達成すれば年会費無料で、ステータス性の高い三井住友カードのゴールドを所有できる点はメリットだ。日本国内においては三井住友VISAカードはプロパーカードとして扱われることも多く、数あるVISAカードの中でもステータス性の高いカードと考えてよいだろう。
* プロパーカードはクレジットカードの国際ブランドが発行しているカードのこと指し、厳密にはVISAが発行するプロパーカードは存在しない。
コンビニ・マクドナルドでの高還元率
通常ポイントは0.5%だが、コンビニ3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)とマクドナルドでタッチ決裁を行うと最大5%の高還元カードとなる。普段からコンビニやマクドナルド利用が多い方には非常にオススメできるカードだ。
継続特典10,000ポイント
毎年、年間100万円の利用で10,000ポイントが還元される。仮に年間100万円ちょうどの利用をした場合、通常ポイント還元の0.5%でVポイントが5,000ポイント還元され、加えて継続特典として10,000ポイントが付与される。Vポイントは1ポイント=1円として利用できるため、100万円利用で合計15,000円分のポイントが還元され、1.5%の高還元カードとなる。前述の対象店舗でのポイントアップを組み合わせると、さらに高還元率のポイントを入手することができる。
エポスゴールドのメリット
マルイ・モディでの優待特典
マルイのカードなので、マルイ・モディでの優待が一番のポイント。マルイのセール「マルコとマルオの7日間」では10%オフの優待を受けられる他、マルイのネット通販で配送料が0円になるという特典もある。普段からマルイ・モディで買い物をする方であれば必携のカードといえるだろう。
マルイ以外でも充実した優待特典
全国の飲食店や遊園地、美容院やスパ施設など、エポスカードの提示や利用で優待を受けられる施設が非常に充実している。エポスカードのページが詳しいので、優待施設の詳細は下記を参照されたい。
日常利用できる多くの施設で優待特典が用意されているというのもエポスカードのメリットだ。
年間ボーナスポイント
三井住友ゴールドNLと同様に、エポスカードにも年間利用額に伴うボーナスポイントが付与される。年間50万円利用時は2,500ポイント、100万円利用時は10,000ポイントだ。100万円利用時と比較してポイント還元率は下がるが、年間50万円の利用でもボーナスポイントが付与されるのはエポスゴールドのメリットと言えるだろう。
どちらがおすすめ?
三井住友ゴールドNLがおすすめの方
下記に当てはまる方は三井住友ゴールドNLがおすすめだ。
- 三井住友カードの安心感、ステータス性を重視する方
- 年間100万円以上の利用が可能な方
- コンビニ・マクドナルドの利用が多い方
年間100万円の利用に届かないがその他の条件にあてはまる方は、無条件で年会費無料の三井住友ナンバーレスNLを選ぶのが良いだろう。
エポスゴールドがおすすめの方
下記に当てはまる方はエポスゴールドがおすすめだ。
- マルイ・モディの利用機会が多い方
- 年間50万円以上の利用が可能な方
- 家族にエポスゴールドの所有者がいる方
どちらも条件達成すれば永年無料で保持できるゴールドカード。コスパ抜群のゴールドカードで、ステータス性と充実の特典を満喫してみたい。