クロアチアを訪れたなら必ず行くべきドブロブニクだが、観光地ゆえ物価は高い。少しでも安く済ませるために是非ドブロブニクカードを購入しよう。
ドブロブニクカードの購入方法
ドブロブニクカードは1日券、3日券、7日券の3種類発行されている。それぞれの違いは下記の通り。滞在日数に応じて選ぼう。城壁の入場料が200クーナ、フランシスコ修道院が30クーナとメインスポットだけを厳選して巡ったとしても個別に入場料を支払うと割高。ドブロブニクカードを購入するメリットは大きいだろう。
1日券: 250クーナ(オンライン購入で225クーナ)
- 市内バス1日乗車券
- 城壁
- 主要観光スポット
3日券: 300クーナ(オンライン購入で270クーナ)
- 市内バス乗車チケット(6回乗車分)
- 旧市街〜ツァヴタットバスチケット(1往復分)
- 城壁
- 主要観光スポット(1日券の観光スポットに下記が追加)
- コナヴレ美術館
- ヴラホ・ブコヴァッツの家(ツァヴタット)
- ラチッチ廟(30% OFF)
7日券: 350クーナ(オンライン購入で315クーナ)
- 市内バス乗車チケット(10回乗車分)
- 旧市街〜ツァヴタットバスチケット(2往復分)
- 城壁
- 主要観光スポット(1日券の観光スポットに下記が追加)
- コナヴレ美術館
- ヴラホ・ブコヴァッツの家(ツァヴタット)
- ラチッチ廟(30% OFF)
購入できる場所
観光案内所とTISAKと呼ばれるキオスクで購入が可能。また、宿泊先のホテルで取り扱っている場合もある。空港からシャトルバスでプロチェ門に到着した場合は、降車してすぐにキオスクが見えるし、ピレ門から入場する場合にも観光案内所があるので、気軽にすぐに購入できる。購入場所の詳細は公式ページから確認が可能。
クレジットカードを使うなら事前購入がお得
ドブロブニクカードをクレジットカードで購入するなら、公式ホームページからの事前購入がお得。10%オフの割安価格で購入できる。ただし、事前購入した場合は指定の観光案内所でしか交換ができない点は注意が必要だ。現在交換ができるのは、
- ピレ門の観光案内所
- グルージュ港の観光案内所
- ラパッド地区の観光案内所
- ツァヴタットの観光案内所
- ジュパの観光案内所
の5箇所だけだ。旧市街へのメインの入り口となるピレ門の観光案内所で交換するのがおすすめ。オフィスの場所もわかりやすく、迷わずたどり着けるだろう。
私はグルージュ港の観光案内所で現地購入したのだが、クレジットカードが使えず、所持していた現地通貨の半分以上を初日の朝に消費する羽目に。現地購入の場合は現金しか使えないと考えておいた方が無難だ。クレジットカード利用の場合は必ず事前購入を。
ドブロブニクカードで巡る おすすめスポット
実際に3日券を購入し、丸2日ドブロブニクに滞在した。ドブロブニクカードが使える観光スポットを実際に訪れた経験から★3段階で評価した。★★★はぜひ訪れて欲しいスポット、★★は時間が許せば訪れたいスポット、★はパスして良いスポットだ。私の主観だが、効率的にドブロブニクを観光するための参考にして欲しい。
城壁 おすすめ度 ★★★
必ず訪れるべきスポットで、ドブロブニク観光のハイライト。城壁散策なしではドブロブニクは語れない。1周約2kmの道のりで、常に視界にはアドリア海の絶景の連続。ゆっくりと時間をかけて巡ろう。城壁にはカフェやジェラート屋台、お土産を扱うお店もあるので、途中で小休憩もあり。カフェを利用すればお手洗いも借りられる。城壁は急な階段が多くあり、日陰がほとんどない。動きやすい服装で、夏は日差しが強いので日差し対策と飲み物をあらかじめ用意しておこう。
フランシスコ会修道院 おすすめ度 ★★★
こちらも必見スポット。教会・回廊・博物館と世界で3番目に古い薬局の4つの見どころがある。教会と薬局は無料で見学ができ、回廊とそれに続く博物館はドブロブニクカードで入場できる。私が土日で訪れたのだが定休日で薬局は入場できなかった。中世から受け継がれるレシピに基づいたコスメ、特にリップバームが人気とのこと。薬局でお土産を購入したいなら平日に訪れるのが良い。
旧総督邸 おすすめ度 ★★★
ドブロブニクが独立国であった頃の総督の家。総督の執務室などを見学できる。総督の暮らしとドブロブニクの歴史を同時に学べる点がおすすめ。また、トイレが使えるのも大事なポイント。見学をし終えたら、お手洗いもこちらで済ませておこう。
海洋博物館 おすすめ度 ★★★
ドブロブニクの海洋史にまつわる展示が多数ある。2フロア構成で、船舶の模型などかなり見応えがある。聖イヴァン要塞の城壁入り口から出入りでき、城壁巡りの途中に立ち寄るのも良い。 ちなみに、ここにも綺麗なトイレがある。
民俗学博物館 おすすめ度 ★★
民族衣装や食習慣など、ドブロブニクの民俗にまつわる展示がある。展示内容はそれほど特筆すべきものはないが、高台に位置するため博物館から見られる絶景は一見の価値あり。特に、3Fの階段の踊り場からはドブロブニクの街が見渡せる。また、博物館の周辺はまさにドブロブニクらしい路地の宝庫。博物館を訪れたついでに、フォトジェニックな路地裏散策を楽しむのも良いだろう。
自然史博物館 おすすめ度 ★★
アドリア海の貝類の標本や鳥の剥製など、ドブロブニク周辺の動植物について展示をしている。自然史とは特に関係のなさそうな特設展示もあった。一定期間ごとに展示内容が変わるのだろう。展示内容はこちらも特筆すべきものはないが、トイレも利用できるという利用価値も考慮して星2つに。
ドゥルジッチ・マスレ・プリティカギャラリー おすすめ度 ★
ドブロブニクを代表する画家の絵画を展示している。私は特に絵画に対する特別な興味があるわけでもなく、さらっと流し見で終わってしまった。興味がある人以外は、時間がなければパスして良いのでは。
マリン・ドゥルジッチの家 おすすめ度 ★
劇作家であり詩人のマリン・ドゥルジッチの作品を展示。劇にまつわる衣装や小道具の展示などもある。彼の世界観を体感するには良いが、近くに寄った際にさらっと見るくらいで良いのでは。こちらも時間がなければパスして良いというのが私の感想。
ドブロブニクカードで入場できる施設は当たり外れがある。しかし、マストで訪れるべきスポットもカバーされており、主要スポット巡るだけでも購入するメリットは大きいだろう。効率よくドブロブニクを観光したい場合は3つ星★★★スポットだけ、ゆっくり時間を使える方は全て巡ってみるなど、滞在時間に応じて厳選するのが良い。