ツァヴタットとは
ドブロブニクの旧市街からバスで約30分。ツァヴタットは入江に面したリゾートだ。メインストリートにはレストランや土産物店が、海沿いにはクルーザーやヨットが並んでいる。また、路地を一本入れば静かな住宅街エリアとなり、ホテルも点在。ドブロブニクと比べて落ち着いた雰囲気がある。ドブロブニクの喧騒に疲れたら、ちょこっと半日トリップコースとしておすすめだ。
ツァヴタットへの行き方
ドブロブニクからはバスが使える。
ツァヴタットへはケーブルカー乗り場のバス停から
ツァヴタットへ向かう場合はスルジ山ケーブルカー乗り場のバス停から、10番のバスに乗車する。1時間に1〜2本のバスが出ている。ツァヴタットは10番バスの終点なので、降車場所を迷うことはないだろう。ドブロブニクからは約30分で到着する。
ドブロブニクへの戻りは降車場所に注意
帰りはツァヴタットのバス停から再び10番のバスに乗車する。注意点は、旧市街の降車場所がケーブルカー乗り場のバス停ではないこと。往路と復路でバスのルートが異なるため、復路のバスはケーブルカー乗り場前は通らない。旧市街を左下に見下ろす、大通り沿いのバス停で降車する。多くの乗客がこちらで降車するが、不安な方のためにおおよそのバス停の位置を地図に示しておく。
こちらで降車し、旧市街までは路地を下っていく。バス停からピレ門までは徒歩で15分程度かかる。
ツァヴタットのおすすめスポット
ツァヴタットのバス停を降りたら、観光案内所がある。ツァヴタットの観光マップを入手しよう。また、バス停には有料のトイレがある。
プロムナード(アンテ・スタルチェヴィッチ通り)
バス停から5分ほど歩く。海沿いのメイン通りで、レストランや土産物店が並ぶ。また、海側にはヨットやクルーザーが並び、発着点になっている。ハーバーを眺めながらのカフェタイムもおすすめ。
旧市街
プロムナードから山側に路地を入ると旧市街になる。静かな住宅街で、小さなホテルが点在している。ドブロブニクとはまた少し異なり、落ち着いた雰囲気がある。海に向かって伸びる路地からの眺めは、旧市街と海とのコントラストが美しい。
聖ニコラス教会
プロムナードの入口付近に佇む教会。ルネサンス様式の外観で、教会の扉まで続く石の階段と奥に伸びる旧市街も美しい。15世紀に建造された教会で、内部には印象的な木製の祭壇と、その両側には4人の伝道師を描いたウラボの絵画がある。また、カルメロレッジの19世紀の祭壇画など芸術に溢れたツァヴタットのランドマークだ。
雪の聖母教会
プロムナードの終点にある教会。1484年に設立されたフランシスコ会修道院に隣接する。ルネサンス初期の著名な絵画とウブロ・ブコヴァッツの雪の聖母画は一見の価値あり。また、修道院では定期的にコンサートが開催される。
ラチッチ廟
1920〜1921年にかけてクロアチアの著名な彫刻家であるイヴァン・メシュトロヴィッチによって建造された。1918年にスペイン風邪によって亡くなったラチッチ一家を祀る、八角形の白い墓だ。半島の高台、樹木が茂ったツァヴタット墓地内に佇み、ツァヴタットの街やアドリア海が一望できる。
ウラボ・ブコヴァッツの家
画家であるウラボ・ブコヴァッツ(1855~1922)が生まれ育った家で、現在は小さな博物館に改装されている。19世紀初頭の建築で、彼の作品とともに楽しむことができる。こちらはドブロブニクカードで入場が可能だが、訪れたい場合は事前に営業時間を調べておくことをおすすめする。営業時間が短く、私が訪れた際は営業時間外で内部を見学できなかった。
遊歩道
入江に突き出た半島の海岸沿いに整備された遊歩道。ビーチベッドが整備され、カフェも併設された店舗が海沿いに複数ある。アドリア海は海底まで見えるほど美しいが、ビーチはなく岩肌が続く海岸だ。また、遊歩道沿いにはベンチが整備され、途中で休憩もできる。プロムナードから徒歩30分ほどのコースで、バス停まで続いている。
気軽にドブロブニクから訪れることのできる街、ツァヴタット。落ち着いたヨーロッパのリゾートを感じに、ツァヴタットを訪ねてみてはいかがだろうか。