伊香保温泉
伊香保温泉は群馬県渋川市にある温泉で、草津温泉と並んで群馬県を代表する名湯だ。「黄金の湯」と「白銀の湯」の二種類の泉質が楽しめる。「黄金の湯」は硫酸塩泉で、鉄分を含むために空気に触れると茶褐色になる。「白銀の湯」はメタけい酸単純泉で、無色透明の湯だ。
今回は初秋の伊香保を訪ねる。自然や食を楽しめるスポットが沢山ある伊香保温泉。これからの時期におすすめのスポットをご紹介したい。
1. 温泉
伊香保に来たら温泉は外せない。先述した通り「黄金の湯」と「白銀の湯」の二種類の泉質を楽しめるところが伊香保温泉のポイントだ。「伊香保露天風呂」や「石段の湯」など、日帰りで温泉を楽しめる施設も充実している。源泉かけ流しの贅沢な温泉で日頃の疲れを癒したい。
2. 足湯
伊香保温泉街には無料の足湯施設も充実している。足湯施設を無料解放している旅館があり、石段街の途中にある「岸権 辰の湯」や「金太夫の足湯」で散策の疲れを癒すことができる。「岸権 辰の湯」は岸権旅館の足湯施設で、黄金の湯が楽しめる。一方の「金太夫の足湯」は白銀の湯で、ホテル金太夫の傍にある。
3. 石段街
伊香保のシンボル的存在である石段街。伊香保神社に続く365段の石段には、温泉宿、土産物店、カフェやレストランなどが軒を連ねている。伊香保温泉散策には外せないスポットだ。
石段には十二支の印が所々に記されているのも面白い。200年以上昔に大家と呼ばれる12の温泉宿があり、干支はそれぞれの家紋のような意味合いを持っていたそう。現在は、その宿のあった場所に十二支の印が記されており、石段街を散策がてら自分の干支を探してみるのも楽しい。
4. 伊香保神社
石段を登り切った先にある神社で、温泉・医療の神である大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭られている。伊香保温泉は子宝の湯として有名なことから、伊香保神社は恋愛、結婚、子授かりに御利益があると言われている。
5. 河鹿橋
紅葉の時期にはぜひ訪れたいスポット。木々に囲まれた赤い太鼓橋で、伊香保神社から徒歩5分ほどのところにある。春には新緑が楽しめ、秋は紅葉のベストスポットだ。
6. 温泉饅頭「勝月堂」
温泉街にいくと必ず出会う温泉饅頭だが、その発祥と言われる店が伊香保にある。石段街にある「勝月堂」がそのお店で、伊香保の黄金の湯に着想を得て茶色の温泉饅頭が出来たそう。食べ歩き用に一個から購入できる温泉饅頭は、もちもちとした食感が楽しめる。シンプルだが飽きのこない美味しさだ。
7. Cafe & Bar 楽水楽山
石段街入ってすぐの旅館「千明仁泉亭」にあるカフェ。夜はバーとして営業している。お洒落な雰囲気で、散策の小休憩に使える。温泉街の喧騒から離れて、ゆったりと落ち着きたいときにぴったり。ケーキやプリンなどのスイーツも楽しめる、使い勝手の良い店だ。
8. 水沢うどん
伊香保に来たなら、少し足を伸ばして水沢うどんはいかがだろうか。讃岐、稲庭と並んで日本三大うどんと称される、渋川市の名物だ。
細めでコシのあるうどんを醤油だれやゴマだれで頂く。絶品だ。
9. 水澤寺
水沢うどんを食べたら、水澤寺を参拝したい。もともと水沢うどんは水澤寺の参拝客に向けて振舞ったことが始まりとされる。パワースポットでもある水澤寺でぜひ訪れたいのが六角堂。六体の地蔵尊が祀られた御堂で、丸太を押しながら台座を左に3回転されることで供養される。水澤寺は安産や子育てにご利益があるそうだ。
温泉はもちろんのこと、河鹿橋の紅葉や水沢うどんなどの食も楽しめる伊香保温泉。これからの時期に、足を伸ばしてみてはいかがだろうか。