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23区で自然を堪能!柴又から水元公園を歩く

 

 

柴又から水元公園を歩く

東京の市区町村が散歩に最適なウォーキングコースを選定し、東京都福祉保健局のサイト「トーキョーウォーキングマップ」で公開されている。今回はその中から、葛飾区の柴又から水元公園を歩くルートを散策してみた。「男はつらいよ」の舞台である柴又から自然あふれる水元公園まで、街歩きと自然を存分に楽しめる約12kmのコースだ。「新日本歩く道紀行100選」にも認定されており、晴れた日の散策に最適なコースだったので、見どころと共にご紹介したい。

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ウォーキングコース

 

1. スタート地点は柴又駅

スタートは京成電鉄柴又駅。駅を降りるとすぐに「フーテンの寅」とその妹「さくら」の銅像が出迎えてくれる。柴又駅は現在、駅前広場の工事中で2021年6月までの予定。電車を降りるとすぐに工事風景なのは少々残念だが、国の重要文化的景観に選定された柴又の街並みがさらに綺麗になるというのは今から楽しみだ。

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柴又駅と「フーテンの寅」の銅像

 

2. 帝釈天の参道を歩く

駅を降り、そのまま帝釈天の参道を散策する。両脇に商店が立ち並ぶ活気のある参道で、観光地ならではのワクワク感を掻き立てられる。こちらの参道には名店が勢ぞろいしている。参道をはさんで両側に建つ木造瓦ぶきの建物が印象的な「高木屋老舗」は草団子が美味しい。「い志い」の芋羊羹は、甘い焼き芋をそのまま食べているかのよう。そして、250年を超える歴史を有するうなぎの川千家。お土産を選ぶのも良いし、食べ歩きも楽しい。

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賑わいのある帝釈天参道

 

3. 帝釈天を参拝

参道の突き当たりには、立派な帝釈天が現れる。境内正面に位置するのは帝釈堂だ。帝釈堂の外部は三面が装飾彫刻で覆われており、「彫刻ギャラリー」として有料公開されている。

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柴又帝釈天

 

4. 柴又でランチ

午後のウォーキングに備えて、ランチにする。柴又のランチは選択肢がたくさんある。先述の川千家で鰻重を頂くのも良いし、寅さんの実家として「男はつらいよ」の劇中に登場した「とらや」で素朴な定食メニューを頂くのも良い。もし蕎麦好きなら、『日曜庵』がおすすめだ。週末しか営業していないので曜日は選ぶが、美味しい熟成蕎麦を楽しむことができる。

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日曜庵の田舎そば

 

5. 「山本亭」と「寅さん記念館」

帝釈天から江戸川方面に歩くと、葛飾区の登録有形文化財である「山本亭」に行き着く。書院造に西洋建築を取り入れた和洋折衷の建築が特徴的で、大正末期の建築と日本庭園を楽しめる。

また、山本亭の隣には「男はつらいよ」の世界観が詰まった「寅さん記念館」もある。「男はつらいよ」シリーズを一度見直してから訪ねるとより楽しめるかもしれない。

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山本亭

 

6. 江戸川河川敷を歩く

ここから水元公園に向かって江戸川河川敷を歩く。開けた景観の堤防沿いを歩くと心地よい。柴又から水元公園に向かう江戸川沿いには、柴又と矢切を結ぶ渡船「矢切の渡し」や金町浄水場の「取水塔」など、著名な名所も点在している。

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矢切の渡し

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金町浄水場の取水塔

 

7. 水元公園

東金町七丁目の交差点を目印に河川敷から内陸に逸れると水元公園に着く。水元公園は23区で最大規模の都立公園。小合溜(こあいだめ)と呼ばれる池を中心に、整備された公園が広がる。大きな芝生広場もあり、自然と触れ合える気持ちの良い公園だ。

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水元公園

最後は、水元公園から金町駅まで歩いてゴール。水元公園から金町駅まではバスも出ているので、疲労具合によってはバスを利用するのも手だ。

柴又で「男はつらいよ」の世界観に浸りながら観光気分を味わい、江戸川河川敷と水元公園で緑に触れる。2つのハイライトがあり、終始楽しめるウォーキングコースだった。