魅力の詰まったイルデパン島
フランス語で「松の島」と名付けられたイルデパン。白砂のビーチと南洋杉が特徴的な、世界遺産のラグーンに囲まれた魅力に溢れた島だ。数あるニューカレドニアの離島の中でもイチオシのスポットで、ニューカレドニアを訪れた際にはぜひ足を伸ばしたい。私は2泊3日の行程でイルデパンに滞在した。何をとっても美しいイルデパンの中でも、おすすめのマストスポットとグルメをご紹介したい。おすすめ度は★★★でランク付けしたので、そちらも参考にして欲しい。
ピッシンヌ・ナチュレル ★★★
イルデパンに来たら外せないマストスポット。南洋杉に囲まれた天然のプールは、美しいサンゴ礁と多種多様な熱帯魚が集まるパラダイスとなっている。
注意したいのは、ピッシンヌ・ナチュレルまでの険しい道のりだ。腰の高さくらいまである水中を歩いたり、ジャングルの中を縫って進む。道のりは険しいが、海水は無色透明で美しく、ジャングルではシオマネキが出迎えてくれたりと、道中も楽しみながら進むことができるだろう。ただし、お子様やお年寄りと同行する場合は十分に注意が必要。また、確実に海水に濡れるので、水着とマリンシューズ着用をおすすめする。荷物は最小限で、濡れても良いバッグにまとめておくのが良いだろう。
険しい道のりを進んでたどり着いた先は、シュノーケリング天国のピッシンヌ・ナチュレル。浅瀬でもサンゴ礁や熱帯魚が楽しめるので、シュノーケリングセットは必携だ。ヌメア発着の日帰りツアーでも行程に組み込まれるはずだが、宿泊してゆっくり楽しめるとなお良い。
クトビーチ ★★★
ニューカレドニア随一のきめ細やかな白砂と、透明度の高い海が印象的なクトビーチ。こちらもマストスポットだ。沖には豪華客船が停泊する。
クトビーチ沿いにはホテル・クブニーがあり、ビーチ沿いのホテルのレストランで一休みするのも良い。ちなみに私はホテル・クブニーに一泊したが、比較的リーズナブルな料金で宿泊したい場合にはおすすめだ。クトビーチやカヌメラビーチが目の前という抜群の立地に加え、ホテル発のオプショナルツアーが充実しており、アクティブ派にはイチオシ。
カヌメラビーチ ★★
クトビーチと背を合わせるように続くカヌメラビーチ。こちらは波に削られた入江で、砂浜がほとんどない。シュノーケリングをするなら、クトビーチよりもカヌメラビーチが◎。また、客船がクトビーチに寄港した際にはローカルの屋台が出て、賑やかな雰囲気になる。
オロ湾 ★★★
ホテル・ル・メリディアンの目の前にある、透明度の高い遠浅のビーチ。干潮時にはかなり遠くまで歩いて行ける。ル・メリディアンに宿泊した際には、ほぼプライベートビーチのような感覚で使える美しいビーチだ。一方、ル・メリディアン以外のホテルに宿泊している場合や、日帰りツアーでは訪れにくいのが難点か。クトビーチやカヌメラビーチとはまた違った表情のビーチは、ル・メリディアンに宿泊して満喫したい。
バオ村 ★
バオの教会がシンボルの、島の人々の生活の中心となるエリア。役場や市場、学校などがギュッと集まっており、ローカルの生活を感じたい場合はマスト。ヌメアなどの都会とは打ってかわって、自然と共存する離島の生活を体感することができるだろう。観光地化されておらず、ローカルの生活に密着したエリアなので、離島リゾートに重点をおく場合はパスして良い。またリゾートホテルからのアクセスはよくないので、レンタカーやタクシーの利用が必要だ。
イルデパンのエスカルゴ ★★★
ニューカレドニアのグルメといえば言わずもがな「天使のエビ」だが、ここイルデパンで必食なのはエスカルゴ。大振りで歯応えのあるイルデパンのエスカルゴは、乱獲により出荷が制限されており、イルデパンのレストランやホテルでしか食べられない貴重な一品。イルデパンを訪れたなら、必食だ。食わず嫌いでも、トライしてみることをおすすめする。
離島ならではの魅力にあふれるイルデパン。ヌメアからの日帰りツアーでも、できれば宿泊して堪能したい島だ。魅力的なスポットは島内に点在しているので、宿泊時にはホテルのオプショナルツアーなどを組み合わせて楽しみたい。