見どころをすべて抑えたモデルコース
見どころ満載のドブロブニクだが、主要スポットに絞って観光すれば1日で巡ることも可能。必ず訪れるべき16ヶ所のスポットを厳選し、ドブロブニクを効率よく最大限楽しめるモデルコースを紹介する。
1. ピレ門
旧市街観光のスタートはピレ門から。まずは観光案内所でドブロブニクカードを購入しよう。ドブロブニクカードの購入方法は、こちらの記事を参考に。
2. オノフリオの大噴水
ピレ門を抜けると目の前に現れる、オノフリオによって1438年に建造された噴水。顔のレリーフが施された蛇口から水が出ており、一般的な噴水とはイメージが異なる。水は12km離れた源泉から引かれ、飲用もできる。象徴的なスポットなので、待ち合わせ場所としても使えそう。
3. 城壁巡り
一周約2kmの城壁を歩く、旧市街観光のハイライト。ゆっくりと旧市街とアドリア海の絶景を楽しもう。城壁にはカフェやジェラート屋台、お土産を扱うお店もあるので、途中で小休憩もできる。カフェを利用すればお手洗いも借りられる。城壁は急な階段が多くあり、日陰がほとんどない。動きやすい服装で、夏は日差しが強いので日差し対策と飲み物をあらかじめ用意しておこう。
4. フランシスコ会修道院
こちらも必見スポット。教会・回廊・博物館と世界で3番目に古い薬局の4つの見どころがある。教会と薬局は無料で見学ができ、回廊とそれに続く博物館は有料だが、ドブロブニクカードで入場できる。薬局では中世から受け継がれるレシピに基づいたコスメ、特にリップバームが人気とのこと。休日は薬局の定休日にあたることがあるので、薬局でお土産を購入したいなら平日に訪れるのが良い。
5. プラツァ通り
ピレ門から続く旧市街のメインストリート。石畳と旧市街の街並みが美しい。レストランやお土産店が並ぶので、気に入ったお店でランチはいかがだろう。路地裏にもドブロブニクらしいお店がたくさんあり、シーフードが楽しめる。
6. レストラン:Dundo Maroje(ドゥンド マロイェ)
プラツァ通りそばの路地にあるレストラン。価格もお手頃でランチにおすすめ。シーフードの盛り合わせはシンプルな味付けだが美味しく、新鮮な素材の味を楽しめる。クロアチアでは一般的なレモネードと一緒にアドリア海の幸を楽しんでみてはいかがだろうか。
7. 聖ヴラホ教会
プラツァ通りの突き当たり、ルジャ広場に佇む教会。私が訪れたときは修復工事中で見学できず。聖ヴラホを祭る教会で、大理石の祭壇が見どころとのこと。
8. 旧総督邸
ドブロブニクが独立国であった頃の総督の家。総督の執務室などを見学できる。総督の暮らしとドブロブニクの歴史を同時に学べる点がおすすめ。有料だが、ドブロブニクカードで入場できる。また、トイレも利用可能。
9. 青空市場
グンドリッチ広場で開催される市場。野菜や果物の他、刺繍やラベンダー製品も売られている。色とりどりで見ているだけでも楽しいが、ドブロブニクならではのお土産探しにもおすすめ。
10. 聖イグナチオ教会
グンドリッチ教会から続く階段を登った先にある教会。イエズス会の建築家であるイグナチオ・ポッツォにより建てられた。日本のガイドブックなどではあまり触れられていないが、内部は豪華で一見の価値がある。チャーチベンチに腰をおろして、ゆっくりと教会の雰囲気を楽しむのも良いだろう。
11. 大聖堂
ルジャ広場に建つバロック様式の教会。宝物殿には聖ヴラホの遺骨が入った聖遺物が保管されており、ティツィアーノの絵画『聖母被昇天』も飾られている。入口上部のパイプオルガンも見事。
12. 海洋博物館
ドブロブニクの海洋史にまつわる展示が多数ある。ドブロブニクカードで入場が可能。2フロア構成で、船舶の模型などかなり見応えがある。入口はわかりにくいが、聖イヴァン要塞の城壁入り口から出入りできる。 綺麗なトイレがあるので、トイレ休憩にも。
13. スルジ山
ケーブルカーで頂上まで行ける。ケーブルカー乗り場はプロチェ門から徒歩10分程度。ケーブルカーにはドブロブニクカードは利用できず、1人往復170クーナ。観光地価格だが、ここは効率重視で割り切ろう。
スルジ山の展望台からは旧市街の全景を眺めることができ、是非訪れたいスポット。夕暮れ時に訪れれば、旧市街とアドリア海に沈みゆく夕日を楽しむことができる。夏場でも夕暮れ後は肌寒くなるので、1枚羽織れるものがあると良い。
14. 旧港
旧市街に戻ってきたら、旧港を眺めながらのディナーはいかがだろう。ここは、かつてのドブロブニクの交易を支えた港で、いまは観光船などの発着所として利用されている。海水は澄んでおり、海底まで見えるほど。夜は旧市街のライトアップも合わさってまた雰囲気が変わる。
15. レストラン:Konoba Lokanda Peskarija(ロカンダ ぺシュカリア)
旧港を臨むレストランは複数あるが、お手頃にシーフードを満喫するならロカンダ・ペシュカリヤがおすすめ。席数は沢山あるため予約は不要だが、旧港最前列の席を確保したいなら少し早めのディナータイムにすると良いだろう。おすすめはシーフードリゾット。クロアチアワインとの相性も良い。
16. 夜の旧市街を楽しむ
ディナーを終えたら、時間の許す限り夜の旧市街を楽しもう。オレンジ色にライトアップされた石畳が、街を昼間とはまた違った表情に変える。お土産散策も良いし、ストリートミュージシャンの演奏に耳を傾けるのも良い。
さらに足を伸ばして
時間が許せば、旧市街の路地裏散策も楽しい。フォトジェニックなスポットがたくさん見つかるだろう。また、ドブロブニクカードで入場できる小さなミュージアムもある。
さらに、半日コースだがツァヴタットやロクルム島へ足を伸ばしても良い。私が実際に訪れたツァヴタットのおすすめスポットは下記の記事を参照してほしい。