巣鴨の観光スポット
「おばあちゃんの原宿」として有名な巣鴨。実は若者からお年寄りまで楽しめる魅力的な街だ。活気のある商店街の街ブラや、リーズナブルな美食も楽しめる。今回は東京・巣鴨の観光スポットをご紹介したい。
巣鴨地蔵通り商店街
JR・都営地下鉄「巣鴨駅」から都電荒川線「庚申塚停留所」まで続く商店街。活気に溢れた商店街で、食べ歩きも楽しい。リーズナブルな食堂や土産物店、おばあちゃんの原宿ならではのシニア向けのお店も揃う。
地蔵通り商店街でぜひ覗いて欲しいお店は「マルジ」。巣鴨は赤パンツが有名で、「マルジ」はその赤パンツ発祥の店だ。下着からアウター、小物類まで赤一色の品揃えは圧巻。巣鴨のゆるキャラ「すがもん」や干支の刺繍入りの真っ赤なハンドタオルなど、お土産に使いやすい商品も揃っている。
また、地蔵通り商店街では「4の付く日の縁日」を実施しており、屋台が並んで活気づく。活気のあるお祭り気分を味わいたい場合は4日、14日、24日を狙って訪れるのが良いだろう。普段の巣鴨を味わいたい場合はそれ以外の日がおすすめ。
とげぬき地蔵尊
「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる曹洞宗「高岩寺」。とげぬき地蔵尊へのお参りは巣鴨観光のハイライトだ。
毛利家の女中が針を誤飲した際、高岩寺の地蔵菩薩の御影を飲み込んだところ針を吐き出すことができたという伝承があり、「とげぬき地蔵」と呼ばれる由縁となっている。病気の治癒改善にご利益があるとされるお寺だ。
また、境内には濡れタオルで拭くとご利益があるとされる「洗い観音」像もある。
境内には普段からお団子や耳掻き、七味唐辛子などを扱う個性豊かな屋台が並ぶ。気になったら覗いてみるのも良いだろう。
眞性寺
真言宗豊山派の寺院。大きな地蔵尊が印象的だ。江戸時代には江戸六地蔵の第四番が安置され、また江戸幕府8代将軍徳川吉宗もたびたびこの寺に立ち寄ったとされる。
巣鴨駅から地蔵通り商店街に向かうそのスタート地点に眞性寺がある。巣鴨の観光は、眞性寺の参拝から始めたい。
巣鴨猿田彦大神庚申堂
広重の浮世絵にも登場する由緒正しき庚申塚。猿田彦大神が祀られている。小さいが歴史ある御堂なのでぜひ参拝したい。
東京さくらトラム(都電荒川線)
東京都に唯一残る路面電車「東京さくらトラム(都電荒川線)」。地蔵通り商店街最寄りの停留所「庚申塚」からJR王子駅に向かう経路には車道と並走する区間がある。他にも住宅地を縫って走る区間もあり、都内に残るローカル路線を巣鴨観光に取り入れるのも良いだろう。
染井温泉「SAKURA」
巣鴨にある日帰り温泉「SAKURA」。実は巣鴨・旧染井村は桜「ソメイヨシノ」発祥の地で、由緒正しき場所に湧き出る天然温泉を堪能することができる。巣鴨駅から徒歩圏内だが、送迎バスも出ている。巣鴨観光に〆に温泉でゆったり疲れを癒すのも良いだろう。
近くには桜の名所としても有名な「染井霊園」がある。霊園を観光スポットとして紹介するのは憚られたため特筆はしないが、桜の時期は散策ルートにするのも良い。
少し足を伸ばして
巣鴨から少し足を伸ばす必要があるが、周辺には有名な公園や庭園があるのでご紹介したい。巣鴨観光と組み合わせて楽しめるだろう。
飛鳥山公園
JR王子駅からほど近くにある公園。桜が有名で、お花見シーズンには観光客で賑わう。また、新1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一の旧宅「渋沢庭園」や資料を集めた「渋沢記念館」も併設されている。
都電や機関車、その他遊具が設置された広場もあり、子供と一緒に楽しめる公園だ。
また、先述の「渋沢記念館」の他に、北区の歴史や文化を紹介する「北区飛鳥山博物館」、紙を専門に取り扱う「紙の博物館」も併設されている。さらに能舞台をイメージした野外ステージもあり、頻繁にイベントが行われる賑やかな公園だ。
都電を使えば「庚申塚」停留所からすぐに行けるので、特に桜の季節には巣鴨観光と一緒に訪れるのがおすすめ。
六義園
東京の駒込にある日本庭園。山手線の駒込駅から程近いアクセス良好な立地にありながら、雄大な日本庭園と自然が楽しめる場所で、春は桜、秋は紅葉が美しい。巣鴨からは山手線で一駅の距離にある。
六義園はこちらに記事にまとめたので参考にしていただきたい。
旧古河庭園
バラの名所として親しまれる北区西ヶ原にある都立公園。先述した飛鳥山公園や六義園から徒歩約15分ほどの距離にある。元々は古河財閥の邸宅として使われていたが、現在は国有財産となって国の名勝に指定されている。バラと洋館が美しい洋風の庭園だ。
六義園と共通のパスポートもあるのでお得に楽しめる。
お年寄りだけでなく、誰でも楽しめる巣鴨の観光スポットをご紹介した。ふらりと散策に訪れてみてはいかがだろうか。